
マルチクローニングサイト
目次
実験手順
次の手順はマルチクローニングサイトを使用した一般的な遺伝子クローニングのプロセスを示しています。
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- クローニングしたい遺伝子とベクターDNAを同じ制限酵素で切断する
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- 切断された遺伝子とベクターDNAをリガーゼにより結合する
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- 得られたベクターでDH5αなどの大腸菌を形質転換する。
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- ベクターにコードされている薬剤耐性遺伝子に対応する薬剤を加えた寒天培地に形質転換の操作をした大腸菌の培養液を加え、形質転換された大腸菌のみを選択する。
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- 寒天培地上のコロニーを液体培地で培養して増殖させ、-80℃等で保存する。また、本当に目的のベクターを有しているか確認をする。
具体例
pUC19というプラスミドは、複数の制限酵素の認識部位を持つマルチクローニングサイトを含んでいます。
このプラスミドのマルチクローニングサイトには、EcoRI, HindIII, SphIなどの制限酵素の認識部位が存在します。

